MUKU-DATA  杉 特一(=節あり) 羽目板 本実突付け、相ジャクリ加工

ビルダーさんから杉のフローリング、外部羽目板のサンプル依頼を受け、お届けしました。
この杉の節のある羽目板等、これが何社も同じようなものを作っているメーカーがあるので
なかなかどれをピックアップするか?ぞれぞれの品質、単価を考慮する必要があります。

この節のある羽目板なのですが、
節には生き節・死に節があって、
生き節は抜けずにそのまま残っているもの、
死に節は、抜けそうなもの、傷んでいづれ抜けるであろうもの、抜けたもの(=抜け節)。
生き節でも、節の部分は割れやすいのでそこの処理の仕方には主に2通りあります。
桧の枝等を人工的に数種類の大きさの穴をあけ、埋める「埋め木」処理、
またヒビの入った節部分に「パテ補修」を行う方法、
どちらも行っている製品が多いかと思いますが、
パテ処理のみのメーカーもあります。

当然、埋め木は手間がかかり、製品としてはそれなりの品質に仕上がっているですが、
メーカーの数種類の大きさにちりばめた埋め木の節処理の努力も虚しく、
設計士さんからは
不自然だから、パテのみでいい
といわれることも多々あります。

また外装材として使用する場合、
パテ処理部分の塗装がうまく色づけできない
などいわれたこともあります。

よほど、メーカーさんからすれば、
節の抜ける確率の少ない小さな節の上小節、
もしくは無節の方が、製造工程は楽でしょうね。
こうして、上小節や無節の役物と言われるものが
かつてはメーカーの利益に貢献してきたのでしょうが、
(巾が110mm程度ならちょいっといい丸太の製材なら辺材部分はほぼ役物が取れるでしょうから)
節のある材=安い、表情があって尚良しな風潮ですから、
もしかして、そのうち
節あり、節なしの価格も同じになってしまうのでは・・・
逆転・・
なんて思ったりしています。

薄物の節、難しいですね。

節のあるサンプルとなると、4m材の節のある部分をカットし、
尚且つ、パテ、埋め木のある部分もお施主様には見せて説明したい訳ですから、
その部分を目がけてカットしたサンプルとなる訳です。

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